Species name

Hyphantria cunea (Drury) アメリカヒロシトリ Cat.3331

Taxonomy  
Geographical
range
原産地はカナダ, アメリカ, メキシコだが, 第二次大戦による軍需物資の移動に伴い, 1940年のハンガリーを最初としてヨーロッパに広がり, 日本では1945年頃に東京-横浜地区で発見され, 以後街路樹や庭木について繁殖し, 分布を拡大してゆき, 現在では本州, 四国, 九州に広く分布するようになった. 韓国には1957年に侵入し土着している.
Distribution map
分布記録
Biology 人為的な環境に住み, 森林地帯には侵入しないが, サクラ, バラ, リンゴ, コナラなど100種以上の樹木に寄生する.
Flying season 蛹で越冬し, 5月ごろ羽化した♀は葉裏に300-800個の卵を産み, 尾端の毛でおおう. 幼虫は3齢になるまでクモの巣のような糸を張って集団生活をし, 4齢以降は分散して葉を食べる. 2回目の成虫は7-8月に羽化する. 日没後に羽化した成虫は翅が伸びると1-2時間盛んに飛ひまわり, 灯火に飛来する. 10時頃になるとこの分散飛翔は終わり, 夜明け近くになると♂は一斉に飛び立ち, ♀を求めて配偶行動を1時間くらい行う. 日本に入って来たアメリカシロヒトリは2化性なので, 幼虫の発育と蛹の休眠に必要な気象条件から見て, 東北地方の南部より北では生活できないし, 四国や九州では北部を除き定着できないようである.
Remark

♂の触角は櫛歯状, ♀は歯牙状. 前属との主な違いは, 後脚の脛節が1対しかない点にある. 体翅とも白色. 前翅に灰黒色の斑紋があるが, この紋がなく純白の個体もあり, この無紋型は夏に出る第2化に見られる. しかし春の第1化でも紋の消えた個体が出る.

Japan
Male Genitalia
Philippine
References